回顧ヒストリー 30 ニューモモタロー初出演

 

 

 

新メンバーのタンゲを加えた5人の横道坊主は

キャバレーニューモモタロー初出演を控え

 

当日の出番前、

いつもの原楽器のスタジオに入り

念入りにリハーサルを行った。

 

 

サイドギター&コーラス タンゲ

 

クールスっぽいボーダーラインのTシャツを着たタンゲは

 

 

♪ンキャッ キャ〜

ンキャッ キャーララ♪

 

 

とキレの良いサイドギターを

 

これでもかと繰り出し

 

なぜかフレットを45度くらい上げ

 

そこまでせんでもと思う位、アピールしていた(汗)

 

 

さらには

 

When I was〜♪

 

 

 

 

 

 

 

「リル〜ボ〜イ!」

 

 

 

と、

お得意のハイトーン・コーラスを

 

ブチかまし

 

首をカクカクッと右に左に振りながらドヤ顏感満載であった(笑)

 

 

 

 

 

サウンド的にも

タンゲが加入した事により

音が厚くなった。

 

 

 

より強力になった横道坊主に更に自信が加速した。

 

これは間違いなくウケるぞ!と。

 

ここから間違いなく新しいヒストリーが始まるぞ!と。

 

もうこうなったら

矢でも鉄砲でも持ってこんかーい!

と思う位

「天下獲ったる感」

が増すばかりだった。

 

 

 

ブルー・オーシャン

 

さてリハーサルを終え

向かう先は思案橋、キャバレーニューモモタロー。

 

 

ハタチそこそこの若い5人は

軽やかな足取りで

カンカンカーン♪と

モモタロー裏口の錆びついた鉄の階段を駆け登った。

 

裏口の扉を開け、照明室の前を通る。

営業前のホール内はまだ暗く

ほんのりとポップコーンの匂いが漂っている。

 

ボーイやマネージャーがテーブルのセッティングをしている中

「おはようございます!」と

螺旋階段を下り、楽屋へと通される。

 

広々した楽屋。

 

明らかに最近までいくつかバンドが在籍してたのだろうなという名残を醸し出している。

 

でも現在は

バンドは僕らだけ。

 

 

「ブルーオーシャンやな〜」

 

 

いやがおうにもテンションアップしながら

 

リーゼントに革ジャンを羽織り準備を整えた。

 

照明室から

インターホンで

「出番ですよー!ステージへお願いします!」

 

GOサインがかかった。

 

 

さ、いよいよ初日本番!

5人のメンバーは緞帳の閉じられたステージへ。

 

 

3段のひな壇になっているステージ。

その真ん中の階段を降り

メンバーはそれぞれの定位置に着いた。

 

連日超満員のニューモモタロー。

 

緞帳の向こうから聴こえる客席のざわめき、コンパニオンの声、場つなぎのBGMで活気が伝わってくる。

 

 

パーマがキマっている義人は軽くマイクチェック中。

 

ギターを抱えた今井も、ベースの正樹もいつも以上にリーゼントがキマっている。

 

その姿を見ながら

正樹の【毛糸の帽子】時代が懐かしいな〜と思い返していた。

 

 

タンゲはあいも変わらず首を右に左にカクカクッと振りながら何か考えているようだ。  (九官鳥か)

 

 

僕はといえば、

ドラムに座りドキドキしていた。

というより心臓がバクバクしてた。

 

さすがに今回は初出演という事もあり

足も震えていた。 (小心者)

 

 

 

 

緞帳が開かれる内側で

 

「いよいよやね」と

 

5人お互いに顔を見合わせた。

 

 

 

そして、いよいよ!

 

 

音と光の司令塔である照明室DJルームから

大音量のマイクで前フリのMCが入った!

 

 

 

「さ、ステージの上からは

5人のナイスガイがお贈りする

 

エキサイティングなステージを!」

 

 

 

 

 

 

「横道坊主」!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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