モータウン
アメリカミシガン州、デトロイトから発祥したレコードレーベル【モータウン・レコード】。
モータウンとは自動車産業の街デトロイトらしくmoter townの略。
モータウンレーベルを設立したベリー・ゴーディ・ジュニアが1960年から1969年の間、Billboard Hot 100のトップ・テンに79曲もランクインさせるほど、ポップな要素を打ち出したソウルミュージックのスタイルを「モータウン・サウンド」と呼びました。
ポップでエレガントでダンサブルな黒人の「モータウン・サウンド」
代表的なアーティストは
「ゲット・レディ」のテンプテーションズや、ダイアナ・ロスが在籍していた「恋はあせらず」のシュープリームス、「プリーズミスターポストマン」のマーヴェレッツ
ほか、ジャクソン5、フォートップス、ミラクルズ、マーサ&ザ・バンデラス、マーヴィン・ゲイ、スティービー・ワンダー、等
ソウルミュージックマイランキング第9~7位は
そのモータウンレーベル傘下にいたアーティストの曲を。
第9位 Ain’t no woman ( like the one I got ) フォー・トップス
1953年にミシガン州デトロイトで結成して以来、メンバーの一員が亡くなるまでの44年間、メンバーチェンジは一度もなかったほどの結束力をもった男性ヴォーカルグループ【The Four Tops】
1963年にベリー・ゴーディに見出されモータウンと契約してからは
1965年「シュガーパイ ハニーバンチ」全米1位
続いて1966年「リーチアウト・アイル・ビー・ゼア」も全米1位の大ヒットを放ち
この2大ヒットナンバーは、フォートップスの代表曲として現在でも親しまれ続けています。
今回は、ABCレコードに移籍してからの1973年ヒット曲
エイント・ノー・ウーマン
メロウな曲なのに、やはり野太く迫力あるリード・ヴォーカルが特徴的なリーヴァイ・スタッブス。
後年、ミュージカル映画の「リトルショップホラーズ」等の声優や、他に俳優としても活躍します。
1990年に【フォー・トップス】としてロックの殿堂入りを果たし
2008年、72歳で天国へ旅立つまでに
このグループを脱退してソロに転じる事など眼中にないリーヴァイの姿勢や実力、そして現在でも続く【フォー・トップス】の人気は
絶賛に値するグループではないでしょうか。
第8位 Dancing in the street マーサ&ザ・ヴァンデラス
かつてレコードはリリースした事はあったマーサ・リーブス。
モータウンの会社秘書として入社し
【モータウン・レーベル】からのデビューのチャンスを伺っていた彼女が
メリー・ウェルズの代役を務めた事がチャンスになり
【マーサ&ザ・ヴァンデラス】としての再スタートで、次々とヒットを飛ばす事に繋がります。
1963年に「ヒートウェイブ」が全米4位の大ヒット。
その後、1964年に発表した
ダンシング・イン・ザ・ストリート
この曲は全米2位を獲得し、マーサ&ザ・ヴァンデラスは目まぐるしくトップスターに登りつめました。
ダイアナ・ロスが在籍する女性グループ【シュープリームス】が現れてからは
モータウンNo.1の座を追われる事になりますが
この曲は後年、
キンクスやママス&パパス、ヴァン・ヘイレン、ミックジャガーとデビッドボウイのデュエット等、
モータウンの曲の中でも最も多くのアーティストにカバーされたのです。
第7位 Ain’t No Mountain High Enough ダイアナ・ロス
ダイアナ・ロスはモータウンを代表するBIGな黒人女性歌手で今や大御所というか、もう神ですよね。
シュープリームスに在籍していたそのDiana Rossがソロになってからのバージョン
エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ
1967年にモータウンレーベルから発表されたマーヴィン・ゲイとタミー・テレルのデュエットバージョンもゴキゲンですが
今回はダイアナ・ロスバージョン。
映像は2017年のコンサートから。
2015年の来日公演を見逃して後悔してたのでお元気そうでよかった。
1970年、ダイアナがソロになって初リリースした同タイトルアルバム「Ain’t No Mountain High Enough 」からのシングルカットに関して、当初はベリー・ゴーディもアレンジを気に入ってなかったのですが
「Ain’t No Mountain High Enough 」ダイアナ・ロスのソロ・シングルは
Billboard Hot 100と『ビルボード』のR&Bシングル・チャートの両方で1位を獲得し、『ビルボード』のアダルト・コンテンポラリー・チャートでは6位を記録した。第13回グラミー賞では最優秀女性コンテンポラリー・ボーカル・パフォーマンス賞にノミネートされた。
(wikipediaより)
やはりダイアナの声、2017年の今でも神ってますね。
50年後半〜70年代のソウル・シーンには、
【モータウン・レコード】のライバル・レーベルとして
【スタックス・レコード】が存在しました。
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