そんなこたぁタブーだと頭ではわかりながらも
演奏中はほとんど彼女を見ていたのだろう。
その日はドラムに近い距離で、彼女はお客とチークを踊っていた。
そんな時、僕の視線を察したのか
こっちを振り向く彼女。
バチーンと目が合ってしまった。
するとまさかの!
「ニコッ」と笑顔が。。
脳天からイナズマが走った。
その100万ドルの夜景のようにキラキラキラっと輝く笑顔は✨
「映画トラック野郎」に出てくるマドンナ降臨の瞬間のように
僕の度肝を抜いた。
天にも登る気持ちだった。
その一日はテンション急上昇。
その一日はもうお客とチーク踊らせないようスローナンバーは外した。
そんなある日、今日も演奏前の準備でモモタロー裏口の鉄の階段を登ろうとしたら
偶然にも!出勤時の彼女にバッタリ会った。
ニコッとしてくれた。
夕方前でまだ明るい時間の彼女だったが
夜の彼女に勝るとも劣らない輝きを放っていた。
勇気を振り絞って言ってみた。
「あ、あのさ、今度さ、メシでも食いに行かん?」
そしたらニコッとして
「いいわよ」
その場で鼻血ドバーーッと飛び出すかなと思うくらい
テンションは急上昇。
その夜の演奏は、全曲テンポプラス15くらい速かったかもしれない。
初オリジナル曲
その頃になると
今井秀明作詞作曲
横道坊主の初のオリジナル
「ラストレター」が完成していた。
モモタローで早速演奏させてもらうと
メロディックでノリの良いこの曲はすぐに受け入れてくれ
フロアはダンシングMAX状態で応えてくれた。
♪あの娘のレター
泣いてるレター
涙で滲んでる
一人でこの街 出るなんて
誰にも告げず
Ah 俺の愛は あの娘と消えちまう〜
Ah もう一度 お前に会いたい♪
to be continued・・