回顧ヒストリー23 〜ジェントルマンドン〜

 

 

エンペラー・マンドンさんに誘われ

客として初めて行った【マンモスキャバレーNEWモモタロー】(現・日本一桃太郎)は、

まるで「おとぎの国」に来たかのように

きらびやかな夢の世界だった。

 

 

 

 

憧れ

 

ショータイムやダンスタイムになると

レインボー色の【音と光のシャワー】がステージやダンスフロアを包み胸躍らせる。

ムーディーな雰囲気ではイルミネーションとミラーボールが輝き出し

訪れる人々を非日常の世界へといざない、相乗効果を醸し出す。

 

幅広くド派手な光の演出は

【マンモス・キャバレー】のイメージを確固なものにするかのようだ。

 

僕がボウヤとして通っているグランドキャバレーミナミとは少しばかり一線を画す

それは大型ディスコにも似た若者も楽しめるワンダーランド。

しかもコンパニオンは若くて可愛い娘が多いとなりゃ

いつしか僕の中でモモタローに「憧れ」みたいなものが加速しだしていた。

 

 

写真はイメージです

 

 

ジェントルマンドン

 

ウィスキーの水割りが3分の1になろうとする頃、隣に座った女の子が速攻で次々に新しく作ってくれるので呑むペースも速くなっていた。

 

マンドンさんも既に赤ら顔になりゴキゲンそうだ。

 

「お目が高いやろ?」

 

「サイコーっすよ。」

 

ご満悦極まりないエンペラーが

トイレに立てば、女の子が入り口まで一緒に着いて行き

オシボリを用意して外で待っている。

 

徹底されたコンパニオンの教育に感心すると同時に

呑みの帝王マンドンさんが厳選するお店選びの意識の高さにも敬意の念が芽生えてくる。

 

 

そこにいるのは田中荘を真夜中に襲撃に来る「ゴン&ガマン」のマンドンさんではない。

子供っぽさはここでは微塵も見せない。

 

紳士そのもの。

すごく大人に見えた。

 

というか、帝王だ。

 

 

僕と帝王マンドンさんは虹色に輝く光のシャワーに身をまかせ

時を忘れ

フロアで女の子とダンスを楽しんだ。

 

 

 

後光のシャワー

 

 

宴もたけなわになり

お開きの時間になると

女の子がエンペラーと腕を組んでクロークの方までお送りする。

僕にも隣に付いてくれた女の子が腕を組んできてくれた。

「また来てね〜」

ほのかな香水の香りが僕の鼻をくすぐり、「おとぎの国」とのお別れを惜しませる。

 

クロークへと腕を組みながら前を歩くエンペラーの背中から後光が差しているように見えた。

僕の分までスマートに会計を済ませるエンペラー。

クロークの人も顔馴染みのようだ。

 

エンペラー・マンドンさんの背中から後光が更に増し、七色に輝き出して見えた。

 

「かつのし〜ん、また行こうで」

 

エンペラーの発する後光のシャワーと共に、まぶしすぎる赤ら顔の笑顔が向けられ、僕は即答した。

 

「ハイ!楽しみにしとりますけん!」

 

 

 

この初来店ののち、次に再び行った時に

 

ここのモモタローとまさかの運命的な!

まだこの時点では

全く予想だにしない出来事に

繋がる事になろうとは

思いもよらなかったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アイアン◯ニス ライブ

 

おとぎ話のようなきらびやかな夢の一夜が明け

朝、目が覚めた僕は

出前とボウヤのいつもの日常生活に引き戻された。

 

その頃になると、田中荘から川原荘へと引っ越ししていた僕とヤマジュンは

「アイアン◯ニス」のライブへ向け、着々と練習や準備に明け暮れる日々。

 

 

そして、いよいよヤマジュンとのバンド

アイアン◯ニスライブ NBCビデオホールの日が

が近づいてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued・・

 

 

 

 

 

 

 


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