高校の文化祭を終え、ライブやる事の楽しさに目覚め、厚かましくも自分はプロになるしかないと思い込んでしまった高一の秋。
僕の生まれて初めてのバンド「BURN」。
それからというもの僕はハードロックバンド「BURN」に夢中な高校生活を送っていた。
「BURN」は、メンバーの中でも群を抜いてテクニックのあったM木からの<ハードロック愛>の影響が強く
ディープパープル、レッドツェッペリン、レインボー、スコーピオンズ、マイケルシェンカーグループ等を敬愛し、バンドでスタジオに入りそれらの曲の練習に精を出した。
難解なテクニックを必要とするハードロックならではの技磨きに切磋琢磨する日々を送るのだが
一方では
真逆ともいえる
そんなにテクニックとかを重視しないキャロル、クールスとかも僕は好きだったし、矢沢の曲も好んで聴いていた。
キャロルのリーダーであった矢沢永吉。
当時は、すでにキャロルは解散し、もうソロになって4枚目くらいの「ゴールドラッシュ」それから「後楽園ライブ」「キスミープリーズ」「KAVACHI」とかをリリースしていた時期だった。
話は前後するが、
中学の頃、TVで化粧品かなんかのCMソングで「時間よ止まれ」がバンバン流れていて
その曲がザ・ベストテンの番組で1位になっても本人は出演しないという
何か崇高で神秘的な人物像と彼の楽曲にしだいに興味をそそられ
気になっていた存在であった。
高校になっても彼の楽曲やメロディの良さにどんどんハマっていくようになり
特に恋をした時なんかは楽曲を染み入るように聴いていた(^o^)
キャロルとかクールスのロックンロールや
矢沢のソロの時の曲は、
青春の甘く切なくほろ苦い時間にシンクロし、ピシャリとハマった。
メロディがずっと心にリフレインし、胸がキューンとなるのだ。
そこがハードロックと違うところだった。
ある日の事「矢沢永吉とかもバンドでやらん?」
と僕がバンドに提案すると
ハードロックオンリーなM木からは、フンと鼻で笑った感じで脚下された(笑)
まあ、ハードロックバンドだからやらないのが当たり前なのだが(^o^)
それからというもの「BURN」のドラマーとしてハードロックを追求するかたわら
一方で矢沢のレコードもガンガン買い、聴き漁っていた。
そうするうちに、ある本と出会う事になる。
それからの僕の人生を決定的にしたものだ。
この一冊が僕を変えたといっても過言ではない。
そう、
【成りあがり】である。
続きはまた。
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