回顧ヒストリー33 プロフェッショナル

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ドルラトン トン ントトン

ラトン トンン タタン!(ドラムフィル)

ギャッギャーン ギャッギャーン🎸

タカタタカタタカタタカタタン!

♪あの娘はとても〜きまぐれで

目を離すといつも〜

オイラの背中にツバをかけて

Oh yeah!逃げて行くんだ

逃げて行くんだ〜♪

(どうしようもない恋の歌 byルースターズ)

 

 

 

                                                (写真はイメージです)

 

 

 

連日大盛況ニューモモタロー

 

 

ジュリエット時代から一緒にやってる正樹とのリズム隊のノリも阿吽の呼吸でロールし、今井とタンゲのギターが色を添える。それにのっかって義人がアツく歌う。

5人の横道坊主がステージから繰り広げる若々しくノリノリの演奏は

連日大盛況のモモタローの夜を盛り上げた。

それに応えるように照明を担当するマネージャーも

極彩色に移り変わる光のシャワーの中に時折たたみかけるストロボ、フラッシュを連射した光の演出等で腕を振るい

フロアのお客とコンパニオンのダンシングを更にヒートアップさせた。

 

 

 

 

 

ステージのラストテーマはボサノバ調のインストを演奏し、お辞儀をしながら緞帳が降りる。

 

1日6ステージある中の2ステージ目が終わったあたりでマネージャーから指令が入った。

 

「次のステージの一曲目は【意のままに】で行こう。」

 

「意のままに??」

 

「ああ!なんでもお前の意のままにの事やろ」

 

と、タンゲが首をカクカクっと右左に振り

ルースターズの「フールフォーユー」の事さとわかったような顔をした(笑)

 

 

ゴールデンタイム

 

20時頃のゴールデンタイムになると更に来客が増え、ホール担当もマネージャー達も慌ただしくなる。

DJルームからの前フリの声に熱が入っているのが伝わってくる。

 

「さ、今宵もステージの上からは5人のナイスガイが贈るエキサイティングなステージを!!横道坊主!!」

 

 

緞帳が開くと同時に

 

 

 

バチバチバチ パパパパパーン!!!

 

ドパドパドパバチバチパパパパ!!!!!

 

 

 

 

 

 

長崎ならではの精霊流し名物【バクチク】がフロアを飛び交った。

 

 

 

 

 

ド肝を抜く演出。。

客を煽り、ビックリさせ楽しませる事がいちいち豪快だ。

さすがはマンモスキャバレー

やることなすことイケイケドンドン。

楽しませる事にプロフェッショナル精神とことん極まりない。

そうなりゃこちらも演奏に気合が入る。

 

♪Oh Baby たまらない

足りないお前に首ったけ

オイラを愛してくれるなら

なんでもお前の意のままに

なんでもお前の意のままに♪

 

 

お店側の気合もハンパなかったので

義人の歌もさらにボルテージが上がり演奏もそれについていった。

 

 

曲増やさんかい!

 

しかし

6〜7曲しかないレパートリーを毎回順番変えて演奏するだけの6ステージを

来る日も来る日も繰り返しているうちに

 

 

「お前らいい加減にせえ!」

 

 

「曲増やさんかい!!」

 

 

と、さすがにマネージャーから怒られた。

 

『お前らもプロに徹せんかい!』と言わんばかりの叱咤は

6〜7曲しかなかった我々横道坊主をそこから何日かで100曲以上増やさせる劇的なビフォーアフターへと変貌させた。

 

寝る間も惜しんで100曲以上増やした我々横道坊主も凄まじかった。

 

船乗りさんにウケの良さそうな【ベンチャーズ】10番街の殺人、クルエルシー、さすらいのギター、ダイヤモンドヘッドや

【オールディーズ】のロックアラウンドザクロック、ペパーミントツイスト、アイニードユアラブトゥナイト、トゥッティフルッティ

キャロル、クールスの【Jロックンロール】

若者向けの【Jポップ】にチェッカーズ「涙のリクエスト」ハウンドドッグ「涙のバースデー」サザンオールスターズ「Yaya あの時を忘れない」安全地帯「ワインレッドの心」吉川晃司「モニカ」等、

全部あげたらキリがないが

ありとあらゆるお客様が喜びそうな曲を選び練習し、当時の最新ヒット曲も抜け目なく演奏した。

 

そのうち、今までの革ジャンを脱ぎ

背中に「ODD BOYS」と刺繍された赤のスイングトップをステージ衣装に買い揃え

横道坊主はますますニューモモタローの人気バンドとなっていった。

 

 

コンパニオンのオネーサマ

 

ニューモモタローに彗星のように現われたハタチそこそこの5人のナイスガイ「横道坊主」に

キラキラドレスを着たコンパニオンのオネーサマ方もほっとくはずはなかった。

 

毎夜ステージが終わり、閉店の時間になる頃

若くてハングリーな僕らはテーブルに残されたカラアゲやらポテトやら、飲み残しの瓶ビールをハイエナのように食らいつく。

 

それを見ていたオネーサマ方から

 

「呑み行く?ご馳走するわよ」

 

「ハイっ!行きます。行きます。」

 

 

コンパニオンのオネーサマ方からメシのお誘いがかかる事も多くなっていた。

 

 

 

そんなある日、僕にも気になる人が現れた。

 

 

当店ニューモモタロー人気指名ナンバーワンの女の子だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♪初めて君を見つけて Oh yeah

 

毎日思い焦がれて

 

まだ名前も知らないけれど

 

今日から僕の恋人〜♪

 

(ハニーラブ by ブレインウォッシュバンド)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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