第9位 魅せられた夜
1973年11月リリース 8枚目シングルは
フレンチ・ポップスのカバー。
原曲はMike Brant の「Mais dans la lumiere」
作詞・作曲Jean Renard 訳詞 安井かずみ
魅せられた夜
♪ジュテーム、ジュテーム、ジュテーム♪のフレーズが印象的な
柔らかく甘い歌ですね。
でもなぜ急にフランスのカバー曲だったのだろうと疑問でした。
路線変更なのかなとも思いましたが
今まで作曲チームだった加瀬邦彦が編曲に回ったり、安井かずみが訳詞したり、ブレーンはそのままのところを見ると
あえてカバーにして、ジュリー色のイメージ戦略を優先したのかなとも考えます。
結果的には原曲よりすごくいい曲に仕上がってるし、ジュリー色のイメージがますます確立されたと言える一曲ではないでしょうか。
第9位 ダーリング
1978年5月リリース、23枚目のシングル
水兵さんのセーラー衣装着て最初から最後まで「求愛」を歌う
ダーリング
指を舐めて指差すアクションは
彼女を他の男に取られないように最初にツバをつけておくという意味だそうです。
最後の「ダーリーン♪」のところで帽子を頭に落とすアクションでは
ミスをして帽子を落とさないだろうかと釘づけでした。
この頃のジュリーは
アクションや衣装とかのヴィジュアルを全面にアプローチし
華麗に話題性を提供していきます。
アルバム『今度は華麗な宴にどうぞ』収録
阿久悠作詞、大野克夫作曲「ダーリング」は
第11回日本有線大賞 大賞受賞
オリコン1位、ベストテン1位獲得しました。
第8位 サムライ
♪片手にピストル 心に花束 唇に火の酒 背中に人生を
アーアーアーアーーアアアーー♪
革ジャンにナチスの腕章、そして刺青、ナイフ。
ジュリーがこのヴィジュアルで「ザ・ベストテン」や「夜のヒットスタジオ」の番組に登場した時は
僕の子供心にインパクト十分でした。
作詞 阿久悠 作曲 大野克夫
ヴィジュアルや曲の良さもさることながら
阿久悠の歌詞の世界へも次第に惹かれていくこの曲
サムライ
♪ありがとう ジェニー お前はいい女だった
半端なワインより酔わせてくれたよ♪
サムライが収録されているアルバム『思い切り気障な人生』には
コンセプトと思われる<気障(キザ)で勝手な男の美学>の世界が繰り広げられています。
♪寝顔にキスでもしてあげたいけど
そしたら一日 旅立ちが延びるだろう
男は誰でも不幸なサムライ
花園で眠れぬことも あるんだよ♪
闘いに出る男はみんなサムライ
男は女を振り切ってでも闘いの旅に行かねばならない事もある。
それは抗争かもしれない。戦争かもしれない。ビジネスかもしれない。
子供の頃にはわかりませんでしたが、不幸で宿命的な生き方の中に
男のロマンやダンディズムを見つけるのです。
それがサムライ、キザな男のスピリッツ。
女性から見たらくだらないと思われるのでしょうか・・(^^;;
ここらへんで番外ランキングを一曲。
番外ランキング 俺とお前
1977年リリース21枚目のシングル
「憎みきれないろくでなし」のB面曲
俺とお前
作詞 阿久悠 作曲大野克夫
B面曲だし、ヒットはしなかったけれど
メロディと世界感が残るし、なによりこの声が好き。
ジュリーの声的にも一番油がのってる時期ではないかと思います。
ただ演歌っぽいタイトルと、歌詞と曲調が和風な感じ?
♪軽い酒だから お前も呑め
二人だけの宴(うたげ)だよ♪
ジュリーの今までのフランスっぽいイメージからかけ離れるけど
これもこれでまた哀愁が漂っていい。
和風なキザさ
もうひとつのキザな一面のジュリーを見るようです。
では通常のランキングへ戻りましょう!
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