ドッサウェイ☆ Like A Rolling Stone

回顧ヒストリー 21 〜エンペラー・マンドン〜

 

 

 

 

ヘビメタバンド「アイアン☆ニス」に

あの頑固者、ギターのM木を参加させるのにも

かなりの説得を要したが

なんとか彼を説き伏せ

 

M木が加入することになった。

 

ボーカル リューキン
ベース ヤマジュン
ドラム 僕
ギター M木
ギター アキラ

 

 

 

「蘭丸団+グランドクロス」の面々、
それにアキラを加えた形の

 

ヘビメタバンド「アイアン☆ニス」は

長崎桜町にあるNBCビデオホールでのライブを控え、練習に励んだ。

 

 

 

 

 

 

 

曲練習

 

課題曲は

初代のアイアンメイデン

「鋼鉄の処女」「キラーズ」のアルバムから選曲された。

モルグ街の殺人、パーガトリー、ラスチャイルド、ランニングフリー、オペラの怪人、他

16ビートのハイハットは両手で交互に叩くのが普通だが

初代アイアンメイデンのドラマー、クライブバーは「ラスチャイルド」の16ビートの速さを片手で叩いたり、

タムの回しも凄まじく速いので

昼の部レストランメルシーで出前兼調理終わったあと
15時から2時間くらい営業前のキャバレーミナミに行って、生のドラムセットで集中練習させてもらった。

 

 

 

 

 

それからまたメルシーに戻り夜の部。

 

メルシー閉店したら再びキャバレーミナミへ行きボウヤ。

 

休みの日以外は、

午前11時から深夜0時まで13時間ビッチリ動き回った。

 

 

 

 

 

 

マンドンさん現る

 

そんなハードスケジュールの毎日の中、

この日もミナミが終わるのは深夜0時過ぎ。

さて帰るか…と

ネオンがまだまだ明るい思案橋通りを歩いてると

 

「よお!」

 

ある人と偶然バッタリ出会った。

 

 

その人とは、

 

我らが田中荘を「エ〜ビバ〜ディバンド♪」と

真夜中にドラムを叩き襲撃に来るヤマジュンの先輩、

ギャングコンビ「ゴン&ガマン」のガマンの方、

通称「マンドンさん」だった。

 

 

 

マンドンさんは思案橋の奥の丸山の方にある「クラブうるわし」で働いていた。

 

黒服を着て

「ありがとうございます、クラブうるわしでございます」と

ボーイ業を若くからやっている彼は

クラブ、キャバレー関係の業界に精通し、

おみずの世界の酸いも甘いも嗅ぎわける男であった。

 

その彼と

深夜の思案橋通りでバッタリ会ったついでに

「呑み行こや〜」と

なったのが運のつき・・

 

 
その日からほとんど毎日、

ミナミ終わったら僕は

【呑み】に付き合わされた(汗)

 

 

エンドレス・ループ

 

13時間フル稼動した後に【呑み】は少々きつかったが

最初のうちは楽しかった。

 

 

が、

 

 

この人は

【呑むために生まれた人】。

【呑みの帝王】。

【エンペラー・マンドン】と

気づいた時には

もうすでに遅し。

 

 

毎夜、ミナミの楽屋裏口から僕が帰るのを楽しみに出待ちしていた(汗)

 
僕もエンペラーから可愛がられる何かしらの要素をもっていたのかもしれない。

僕と呑むのが楽しいと言うのだ。

 

 

でもそこは、この<フル稼動13時間+呑み>のエンドレスループに陥る前に

今日こそは断ろう!と思ってても

出待ちしている寅さん似のエンペラーの笑顔を見ると

期待を裏切るのが心苦しくなるのだ。

 

 

毎夜の呑みは結局いつものように続くのだが

 

ある日、エンペラーに連れていってもらったのが、

 

 

 

西日本最大の

 

マンモスキャバレー

 

【ニュー桃太郎】だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued・・